映画にインスパイアされた、
おおらかな平屋の暮らし

屋根付きのテラスが開放的な、憧れの平屋スタイル

「古いアメリカ映画によく出てくる、玄関ポーチのある平屋が憧れでした。雨の日でも、屋根付きのポーチに置いた椅子に腰掛けて、外の風を感じつつコーヒーを飲めたら最高だろうなって、よく2人で話していたんです」  こう語るMさんは、夫婦ともに大の映画好き。新居の計画が具体化した時も、最初に浮かんだのは古き良きアメリカンスタイルの平屋だった。

映画に出てくるような雰囲気を味わいたくて、まずこだわったのは素材使い。リビングに広がるヘリンボーン張りの床、石のような質感のタイルを効果的にあしらったキッチンの柱やリビングの壁などが、ヴィンテージ感の漂う空間をつくりあげている。

何度も打合せを重ねるうちに、当初のイメージからプランは少しずつ変化。最終的に、玄関ポーチはリビングに面した屋根付きのテラスに変更された。暮らし始めてみると、これが大正解。「LDKからテラス越しに庭の芝生まで見渡せるのが気持ちいいし、屋根もあるのでリビングの延長という感じ。もちろん、雨の日にもテラスでのんびりコーヒーを楽しんでいます」

 

高断熱の家だから、周遊できる大空間がいつも快適!

蒸し暑い夏の日も、M邸内は家じゅうがひんやりさらさら。打合せ段階で完成済の住宅の見学会に行った際、井坂工務店が力を入れている高気密・高断熱の構造がもたらす快適さに感激し、ぜひ取り入れたいと思ったのだそう。トリプルガラス、外壁への付加断熱、高性能の換気システムなどの効果で、基本的にはリビングのエアコン1台で家全体が快適な温度に保たれる。 「以前の賃貸住宅では、夏は車の中のようなサウナ状態だし、冬はコタツから出られないくらい寒かったので、夢のようですね」

この快適性能が存分に活かされているのが、M邸の間取り。ワンフロアに全ての部屋が集まる平屋は廊下が長くなりがちだが、廊下を部屋の一部として感じられるような工夫が施されている。LDKを中心に、サニタリーや個室はぐるりと回遊できるつくりで、キッチンの裏の広めの廊下は書斎スペースになっているのだ。 「リビングとトイレの間や、和室と廊下の間には扉があるので、来客時には閉めればプライバシーが保たれます」 ふだんは開け放っているので、廊下も含めたひとつの大空間として開放感たっぷり。どこにいても、暑さや寒さとは無縁だ。

一日の疲れを癒してくれる、柔らかな照明

新居で暮らし始めて、昼間以上に気に入っているのが夜の時間。家に帰ってきて、柔らかな光の照明に包まれると、心からほっとくつろげます」 2人ともパソコンに長時間向かう仕事なので、一日の終わりには目がかなり疲れているというMさん夫妻。家にいる時はとにかくリラックスしたいと、照明は明るさを抑えた温かな光のものに決めた。

ダイニングやリビングのペンダントから放たれるオレンジ色の光は、木の家具や床とも相性がいい。ヘリンボーン張りの床にチーク材を選んだのも、照明が当たったときにいちばんキレイに見えたから。素材や家具選びは、色々なものを見れば見るほどハマってしまい、ときに仕事を忘れるほど楽しい時間だったとMさんは笑う。

ゆったり落ち着ける照明の下で、夫婦でお酒を飲むひとときを楽しみにしていたMさん夫婦だが、最近になって子供を授かるという嬉しいハプニングが。 「バータイムはしばらくお預け。子供が生まれたら、キッチンで賑やかに過ごしたり、テラスでバーベキューしたりするのもわくわくしますね。回遊できる間取りなので、子供も伸び伸び育ってくれると思います」

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