2023.05.17

地震に強い家 ②

前回の地震に強い家のブログで1981年と2000年に建築基準法改正があり、特に1981年以前の家、できれば2000年以前の家も耐震診断を受けた方がいいですよ。と言うお話をさせていただきました。

では、2000年以降の現行法の建物は安心できるものなのでしょうか?現行法でもいろいろ問題点があるのですが、一番問題としてよく言われているのが「4号特例」のお話です。

大地震などを経験するごとに建築基準法が改正され、許容応力度計算までいかないまでも、壁の量を規定したり、壁のバランスや揺れたときに柱が抜けないような基準などが決められてきました。

何も基準が無かったのが大きな進展だと思います。ただ、この法律に特例が設けられました。

それが「4号特例」です。

階数2以下の図の様な4号建築物(一般的な家の大きさ)は壁の量など計算するように法律ができたのですが、確認申請の時に提出する義務が無いようになっているのです。

そこで、起こっているとんでもない勘違い。

せっかくできた基準なのに、提出不要を計算自体しなくていいと勘違いしているケースが多いらしいのです。

この「4号特例」は縮小される方向で進んでいます。(廃止ではないので、平屋の一部の建物では同じことが引き続き起こる可能性があります。)

これから購入されたり、新築されたりする際は、建築確認申請書があるから大丈夫っていう事ではないのです。

一般の方がこんな心配をしなくてもいいようにしっかりした法整備が進んでもらいたいものです。

あなたの家は大丈夫ですか? ご心配な方はお気軽に井坂工務店にご相談くださいね。

CONTACT