日経平均株価の歴史的な急落、急騰。住宅ローンはどうなる?
今年のお盆休みは長かったですね。お休み前に起こった出来事なので忘れてる方も多いかもしれませんが、8月5日の日経平均株価は急落し、前週末比4,451円28銭安の31,458円42銭で取引を終えました。
下落幅は1987年10月20日(いわゆるブラックマンデー)の3,836円48銭を超え、過去最大となりました。
株価暴落の翌日に待っていたのは、歴史的な急騰。株価は3万4000円台を回復し、前日の下げ幅の7割を1日で取り返しました。
株価と金利は関係あるの?
株価と金利には関係があります。金利は株価に遅れて反応します。
現在の日本を含む世界の情勢は、コロナウイルスの混乱が収束のきざしが見えているとはいえ景気が良くなっているのは一部の企業などに限定されるように思われます。
先日の乱高下がありましたが、ではなぜ株価は上昇傾向にあるのでしょうか。もちろん理由は一つではありませんが、コロナ対策で各国が大規模な支援策を打ち出し世界的に、お金あまりとなっていることが大きな要因の一つです。支援により多くの企業や個人が助けられました。一方もともと資金の余裕のある企業や個人が、より潤沢になった資金を株式市場に回したのです。
日本の株価は最も巨大なマーケットであるアメリカの景気に非常に影響を受けますが、株価上昇や景気が過熱して物価が上昇する状況になりそうな時に、景気を冷やすために日銀が利上げを行います。
つまり、基本的に日本銀行は景気がよくなってきたら利上げをするわけです。株価は、景気がよくなる前から上がっていきますので、株価よりは少し遅れて金利が上がることになります。
住宅ローンの金利はどうなるだろう。
2024年7月31日に日銀が政策金利の追加利上げを決めました。この決定は住宅ローンの金利にどのような影響を与えるのでしょうか。
日銀が政策金利を0.15%上げたと言う事は、各金融機関も自行の住宅ローンの変動金利を同じ水準で上げると考えられます。多くの金融機関が4月と10月に適用金利が見直されるので、来年の1月前後から影響が出ると思われます。
現在の住宅ローンの金利は低水準で、特に変動金利については過去最低水準となっています。もう下げられないくらいの水準ですので、今後長期的に考えると下がることはないでしょう。
変動金利は過去何十年もあまり金利水準が変わっていません。ただ、今回の日銀の利上げで今後は上昇傾向になると考えられます。長期の住宅ローンの金利はもうすでに上がってきています。
物価上昇で住宅価格高騰中
住宅の価格は2割から3割ほど上昇しています。人件費やエネルギーコストの上昇など様々な要因がありますが、住宅ローンの金利だけがまだ上がっていません。
住宅ローンを組むなら今がベストタイミングだと思います。今後5年、10年と経ったとき金利がどの程度になっているか。。
ご検討中の方はぜひこの機会を逃さないでください。